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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた今季のプロ野球をめぐり、12球団の社長らが朝日新聞の取材に応じた。広島は松田一宏オーナー代行がインタビューで今季を振り返った。

 ――開幕に向けて一番苦労した点はどこですか。

 「どれもが大変だった。まずは、本来の3月20日の開幕に向けて消毒液やサーモメーターの準備などに追われた。今であれば感染防止にはマスクが有効、隣との距離を1席ずつ空けると効果があるということがわかってきているが、当時は不明瞭なところが多かった。正解がわからなかったので気になったことは一つずつ、広島市の担当者や地域アドバイザーの先生と連携してつぶしていった」

拡大する写真・図版コロナ禍のシーズンを振り返る広島の松田一宏オーナー代行

 ――チケットの払い戻しも大変でしたか。

 「開幕前に全試合のチケットを一斉に販売していました。日程や入場者数が定まらなかったので、払い戻しをいつ出来るのかなど計画も立てられず苦労しました。払い戻しの際には、直径約2メートルの赤い円のシートを置いて、その中央に立って待ってもらうなど、感染防止対策をとった」

拡大する写真・図版チケットの払い戻しに訪れた人の感染防止対策として、広島は赤い円形のシートを用意。順番を待つ人は円の中央に立ってもらい、ソーシャルディスタンスを確保した

 「結局は年間指定を除き、チケットは全て払い戻しとなった。再販売の時には席の間隔を空けてチケットを販売する必要があるため、システムを作り替えた。来季は全試合を一斉に販売するかどうかも含めて販売方法を検討中です」

 ――企画していたイベントなどにも影響があったのでしょうか。

 「例年、8月6日の広島原爆の日の前後の試合を、核兵器のない平和な世界になるように祈る『ピースナイター』と銘打って行っています。原爆ドームと同じ25メートルの位置に座る観客に、色紙を掲げてピースラインを作ってもらっていましたが、今年は出来ませんでした」

 ――観客を入れるようになってお客さんの反応は。

 「広島県は感染者が他の地域に比べて少ないということもあった。その分、お客さんが『感染者が少ないからこそ、自分がかかれない』とピリピリしているのを感じた」

拡大する写真・図版試合後にマツダスタジアムの客席を消毒する球場スタッフら

 ――試合後に毎回、消毒液を座席に噴霧するなど、対策を徹底しました。

 「安全と安心感を提供するため…

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