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 【福岡】2020年の世界を一変させた新型コロナウイルス。疫病の流行とともにその存在に注目が集まったのがアマビエだ。江戸時代の肥後(ひご)国(熊本県)の海中から現れ、「疫病が流行したら私の姿を絵に映して人々に見せよ」と予言したという言い伝えがある妖怪は、九州・山口各地で八面六臂(ろっぴ)の活躍を続けている。

拡大する写真・図版アマビエ八面六臂

 「アマビエ足そう」と呼びかけるのは福岡市。アはアルコール消毒液、マはマスク、ビはビニール手袋、エは衛生用品、タは体温計、ソはソープ(せっけん)、ウは上履き。災害時の非常持ち出し品に加えてほしいとする物品で、今夏から市のホームページなどで動画と共に呼びかけている。

 市地域防災課によると、夏の出水期を前にコロナ禍への対応も含めたマニュアルを検討していた5月、地元テレビ局が呼びかけを始め、市も提供を受けた。9月に大型台風が接近した際には、市内約250カ所に約4500人が避難したが、呼びかけの効果もあってか、ほとんどが対策グッズを用意した上で避難してきたという。担当者は「コロナが落ち着くまでこのキーワードにこだわって呼びかけを続ける」と話す。

 発案したのはFBS福岡放送の牟田剛司さん。コロナ禍での避難について専門家に取材する中で、簡単に必要な物品を覚える方法はないかと考え、入浴中にふとこのフレーズを思いついたという。「市役所だけでなく他県の系列局にも配った。企業からも社報に載せたいといった声がかかった。一緒に広めていければありがたい」と話す。

 大分県国東市では、6月からア…

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