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 タイ料理が好きな人なら、だれしもが食べたことがあると思われる料理「パッタイ」。私も何げなく食べ続けてきたが、このタイ風の「炒め麺」の歴史を知りたくなり、バンコクにある老舗を訪ねた。

 「ティップサマイ」の前の歩道には、午後9時を過ぎても大勢が順番待ちの列をつくっていた。店の中に案内されると、入ってすぐ右側にある厨房(ちゅうぼう)で、料理人たちが湯気を立てながらパッタイを次々に炒めている姿を見ることができる。

拡大する写真・図版「ティップサマイ」の前にできた行列=2020年12月9日、バンコク、貝瀬秋彦撮影

 奥に進むとゆったりとした客席の空間があり、家族連れやカップルなどが、このお店のもう一つの名物であるオレンジジュースとともに、パッタイに舌鼓を打っていた。

 「ティップサマイ」という店の名は、創業者の故サマイさんに由来する。「ティップ」はタイ語で「特別な」「ミラクル」といった意味合いだ。

奨励された「くず米でもできる麺」

 お店によると、最初は1939…

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