支持率急落に「コロナ対策で結果出す」 報道番組で首相
菅義偉首相は21日、TBSの報道番組の収録で、朝日新聞の世論調査で内閣支持率が39%に急落したことに関連し、新型コロナウイルス対策への政府の取り組みを説明したうえで、「コロナ対策で結果を出すことが大事だ」と語った。
首相は「私どもは飲食(店)の時短(営業時間短縮)をお願いし、協力金は倍にしている。病院は逼迫(ひっぱく)しており、支援策の対応をしている。自衛隊を出すとか、体制は整えている」と強調。支持率の下落については「いずれにしろ結果ですから。コロナ対策で結果を出すことが大事だ。やれることは全てやるという意識の中で、先頭になって取り組みたい」とした。
「桜を見る会」の前日に開いた夕食会の費用を安倍晋三前首相側が補塡(ほてん)していた問題をめぐり、菅首相自身が官房長官時代に事実と異なる国会答弁をしていた可能性があることについては、「自分の国会の答弁には責任を持つべきだ」と改めて語った。
一方で、「捜査が行われている最中だ」とも強調。事実と異なる答弁だった場合の責任の取り方については「答弁が正しかったかどうかわからない。私、正しいと思っている。どのようになるかによって違ってくる」と述べるにとどめた。
批判を浴びた自身の5人以上での会食をめぐっては、「食事・会食というより、いろいろな話を伺い、いろんな知識を入れながら、何が一番対策として良いのか(考えて)。そういうことをやってきた」と釈明。今後の会食については「今度のことをきっかけに、慎重に考えながら行っていきたい」と語った。
政府が新型コロナ対応の「勝負の3週間」とした16日までの期間で、首相は少なくとも30回の会食をしていた。今月14日夜の会食に批判が強まり、17日以降は5日連続で夜の会食を控えている。
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