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 自民党衆院議員の吉川貴盛元農林水産相(70)=北海道2区=は21日、自らの事務所を通じて体調不良を理由に議員辞職するとのコメントを発表した。吉川氏をめぐっては、鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表から現金計500万円を受け取った疑いが浮上していた。

 吉川氏の事務所が発表したコメントによると、吉川氏は現在、慢性心不全で入院治療中。近日中に手術を受けるといい、「国会議員としての職責を果たすことが難しく、国民の負託にお応えする十分な活動ができなくなる」として衆院議員を辞職すると記している。

 吉川氏は菅義偉首相と同じ1996年に初当選。総裁選では菅氏の推薦人に名を連ねた。その後の党人事では、選挙対策委員会のナンバー2にあたる新設ポストの委員長代行に就任していた。

 アキタ社をめぐっては、検察当局が7月に家宅捜索している。吉川氏は18年10月~19年9月、安倍内閣で農水相を務めた。複数のアキタ社関係者らへの取材によると、吉川氏は大臣在任中に3回にわたって、現金計500万円を提供した疑いがある。

 吉川氏は疑惑について、これまで事務所を通じて「誠実に対応する」などとするコメントを出していた。