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 青森県十和田市で、ユニークな食堂が人気を集めている。店の前に置かれた自動販売機で買えるのは、1個50円から150円と手頃な値段の手作りクレープ。食堂ではボリューム満点の日替わりランチのほか、「1キロおにぎり」「肥満弁当」といった一風変わった販売メニューもある。

 十和田市三本木地区の「ここから食堂」は、2018年2月に発足したNPO法人「ここから」が運営する障害者就労支援施設だ。食堂を切り盛りするのは、スタッフ5人と施設利用者15人ほど。「ここから」の名には、「心と体をともに支援していくという意味と、一から始まるという意味が込められている」という。

 自販機は昨年6月に設置された。クレープはちょっと小ぶりの食べやすいサイズで、施設利用者たちの手作り。チョコバナナ、あんこ、イチゴなどさまざまな種類があるほか、何が出てくるのかわからない「?」のボタンもある。就労支援員の小倉千穂さんは「最初は小さいのも大変でしたが、今は大きいのもうまくできます。だんだん大きくなっているかも」と笑顔だ。

 食堂のメニューは日替わりランチだけだが、小学生500円、大人700円(いずれも税込み)でボリューム満点。弁当の販売も行っている。400円~500円が中心で、市内の企業などから注文が相次ぐ。

 さらに特色を出そうと企画したのが「1キロおにぎり」と「肥満弁当」。1キロおにぎりは、コンブ、ウメ、唐揚げなど具がたっぷり入っている総重量1キロのおにぎり。「肥満弁当」はハンバーグ、パスタ、揚げ物に500グラムのライスがつく。何人かで分け合って食べる人が多いが、1人で食べてしまう強者もいるという。

 高松千賀子理事長は「多くの人に支えられて運営しています。食べる人の喜ぶ姿が、働いている人の励みになります」。問い合わせはここから食堂(0176・23・2775)へ。(横山蔵利)