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 第三セクター南阿蘇鉄道(本社・熊本県高森町)と沿線自治体や県でつくる南阿蘇鉄道再生協議会(再生協)は21日、2023年夏予定の同鉄道全線再開に合わせたJR豊肥線肥後大津駅までの直通乗り入れ実現をJR九州に要望した。再生協によると、JR側は「前向きに検討」すると回答した。

 要望は冒頭のみの公開。同鉄道再生協副会長の草村大成・高森町長が福岡市のJR九州本社で古宮洋二・同社取締役専務執行役員に要望書を提出した。再生協によると、JR側は「熊本地震からの復旧復興の支援という部分もかね、乗り入れを前向きに検討したい。今後、技術的な部分、事業費について互いに協議したい」と述べたという。草村町長は取材に対し、「(JRには)非常に前向きに話を聞いて頂いた。今後の協議もスムーズに行くのではないかと感じた」と述べた。

 再生協は、豊肥線の車両の入れ替え時に既存の気動車に比べ燃料消費量を削減できるハイブリッド車両やJR九州が16年に導入した蓄電池を使って走る車両「DENCHA(デンチャ)」の導入も要望。JR側は、ハイブリッド車両の実用化を検討する意向を示したという。

 再生協は10月下旬、立野駅で同鉄道の線路を豊肥線に接続し、同鉄道の列車を肥後大津駅まで乗り入れる方向性で事業を進めていくことを決定。時期については23年夏までの同鉄道全線再開と同時としていた。線路敷設や信号設備などの事業費4億2千万円は、高森、南阿蘇の両町村で折半して負担することで合意した。(伊藤秀樹)

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