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 伊香保温泉(群馬県渋川市)の近代化などに貢献した木暮武太夫(ぶだゆう)の顕彰展「郷土の発展に尽くした2人の武太夫」が渋川市役所で開かれている。24日まで。

 400年以上続く「ホテル木暮」の当主は、代々「武太夫」を襲名する。

 24代目武太夫(秀家(ひでいえ)、1860~1926)は、福沢諭吉の家に住み込み、慶応義塾で学んだ。温泉宿の古い習慣を撤廃し、簡易水道の敷設、伊香保まで登山電車を走らせるなど近代化に貢献。第1回衆院選で当選し、政治家としても活躍した。結婚の時は、男女平等をうたった「結婚契約書」を取り交わした。

 25代目武太夫(正一(まさかず)、1893~1967)は、衆院議員に8回、参院議員に2回当選。池田内閣で運輸大臣を務めた。銀行の会長やバス会社の社長なども歴任し、経済界でも貢献した。交流があった渋沢栄一から贈られた漢詩(複製)も展示されている。

 現当主の長女で若女将の木暮美奈子さん(46)は「女性の地位が低かった時代に結婚契約書を交わすとは24代は進んだ考えだった。先祖を取り上げていただき、ありがたい」。(柳沼広幸)

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