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 人気漫画「鬼滅の刃」の「聖地」としてたくさんの人が訪れるようになった福岡県筑後市の溝口竈門(かまど)神社で、毎年恒例の「きせる祭」が13日あった。地元の氏子らのみで開かれてきた祭りが、コスプレ姿の人たちも参加してにぎわった。

 きせる祭は、戦国時代、城主が合戦に敗れ竹やぶに逃げ込んだ際、竹をきせる代わりに吸ったとの伝承にちなむ。例年、神事のほかに、青竹で作ったきせるに刻みたばこを詰めて吸うのが習わしだ。

 漫画には、主人公・竈門炭治郎が「溝口少年」と間違って呼ばれる場面があるなど、神社との関係をうかがわせる要素があちこちに。きせる祭もその一つで、使われる青竹が炭治郎の妹禰豆子(ねずこ)が口にくわえている竹と重なるという。

 祭りには「奇抜の刃」を名乗る「剣士」たちが参加。地元の人たちと隊列を組んで、近くの公民館から神社まで歩くと、写真撮影の人だかりができた。

 今年は新型コロナウイルスを考慮し、例年は当番の自宅で開かれる行事も神社で行われた。炭治郎に扮した小郡市のコスプレーヤー丹タキさん(29)らが、青竹きせるを吸うことに「全集中」。地元の人と呼吸を合わせ、煙をはいていた。(祝迫勝之)