フィギュアスケートの全日本選手権が、25日から長野・ビッグハットで開幕する。コロナ禍という前例のない状況で迎える今大会は、ともに優勝候補の羽生結弦(ANA)や宇野昌磨(トヨタ自動車)にとって、今季初めての試合となる。四大陸選手権の元王者、無良崇人さん(29)に今年の見どころを聞いた。
その年の最後を締めくくる全日本。13大会連続で出場した無良さんにとっては「ある意味、一番嫌いな試合だった」。「空気感がグランプリシリーズや世界選手権と比べて一番ピリついている。普段は一緒に練習している選手たちでも、もうバチバチに緊張感がある」からだ。
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五輪2大会連続金メダルの羽生は今季、コロナ禍という状況でグランプリシリーズを欠場。今季最初の公式戦で5年ぶり5度目の全日本王者を目指す。
一緒に出場した経験のある無良さんはこう語る。
「自分に自信をもってやっているのが羽生選手。試合に出るからには勝たないといけない。そのプレッシャーの中で自分を奮い立たせて勝負する。強い気持ちで試合に臨む。それが羽生選手の強さの秘訣(ひけつ)」
さらに、羽生の強さや魅力について、触れていった。
「僕だったら、下の世代から…

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