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 自民党衆院議員の吉川貴盛元農林水産相(70)=北海道2区=は22日、議員辞職願を大島理森衆院議長宛てに提出し、議長が許可した。吉川氏の辞職に伴う衆院北海道2区の補欠選挙は、公職選挙法の規定に基づき、来年4月25日に実施される見通し。

 吉川氏は農水相時代に計500万円の現金を鶏卵生産・販売大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の前代表から受け取った疑惑が明らかになった。その後、21日に体調不良を理由に「国会議員としての職責を果たすことが難しく、国民の負託にお応えする十分な活動ができなくなる」などとして議員辞職するコメントを発表していた。

 吉川氏は、北海道議を経て1996年に衆院議員に初当選し、6期目。2018年10月~19年9月、安倍政権で農水相を務めた。

 吉川氏は、朝日新聞が500万円授受の疑惑を報じた今月2日、事務所を通じて、党の選挙対策委員長代行などの役職を辞職すると発表。所属する二階派の事務総長も辞任した。

 吉川氏は菅義偉首相の初当選同期で、総裁選では推薦人に名を連ね、菅氏陣営の選挙対策本部の事務局長を務めた。その後の党人事では、選対委員会のナンバー2にあたる新設ポストの委員長代行に就任した。

 立憲民主党の安住淳国会対策委員長は22日午前、自民党の森山裕国対委員長と国会内で会談し、吉川氏の辞職について「疑惑逃れではないか」と指摘。吉川氏の国会招致を要求した。(清宮涼小泉浩樹