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 中国で民主化運動が武力弾圧された1989年の天安門事件が起きた時、日本は中国を大きく上回る経済大国だった。「アジアの代表」として中国の発展を支え、国際協調を促そうとした元外交官の宮本雄二さんに聞いた。

 天安門事件が起きた時は外務省の情報調査局企画課長でした。総合的な政策立案とサミットの政治部門の担当です。自宅でテレビニュースを見て、「大変なことになった」と立ち上がったのを覚えています。

 数日経って、アルシュ・サミットで中国問題が議題になるとわかってきた。省内会議で出た各局の意見を6月21日付の「中国問題対処方針」と題したペーパーにまとめました。「中国を孤立化へ追いやるのは得策でない」など、サミットに臨む基本方針です。

 外務省では人権問題で中国への言い方に気を使いました。日本が人権問題を強調すると「中国を侵略した日本になぜ言われないといけないのか」と反発する。サミットにはアジアの代表として参加しているとの気持ちも強くありました。アジアでは欧州ほどには人権中心の話にはならない。

 このペーパー、短時間で書き上…

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