ベンチャーが生んだ傘、屈強なのに重さはスナック菓子級
近藤郷平
折りたたむと手のひらより少し大きいほどのサイズで、重さは袋入りのスナック菓子ほど。ところが、歩けなくなるような風速15メートルの強風が吹き続けても折れない屈強なつくり。そんな「世界最軽量級」の折りたたみ傘を開発したスタートアップ企業が注目されている。長らく傘業界に身を置いてきた経営者が「傘の使われ方を変えたい」との願いと多彩なノウハウをつぎ込んだ。
「7、8、9……15メートル」。だんだんと風速が強まり、地鳴りのような音で、垂直に固定して開いてある傘に吹き付けていく。傘を企画開発するアンベル(名古屋市)のホームページなどで紹介されている風洞実験の様子で、傘のシャフトや骨はしなりながらも折れることはない。
折りたためば手のひら大
主力の「pentagon(ペンタゴン)」シリーズ
の折りたたみ傘で、重さは67…
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