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 第100回全国高校ラグビー大会が27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。準優勝4度の強豪、御所(ごせ)実(奈良)のプロップ小林龍司君(3年)は中学時代、母を亡くし、父が病に倒れ、高校の3年間、竹田寛行監督(60)と暮らしてきた。「先生」と慕う監督は今年度、教員の定年を迎える。来春以降も指導は続ける予定だが、自分たちのプレーで先生を優勝監督にしたい、と思っている。

 奈良県は県立校の一部で全国から生徒を募集しており、御所実にも県外から進学してくる部員がいる。そのうち学年で数人ずつが、寮ではなく、竹田先生の自宅に下宿する。通称「家民(いえみん)」と呼ばれ、小林君もその一人だ。

 奈良で生まれ、神戸で育った。もともとアメリカンフットボールをやりたかったが、近所にチームがなく、代わりに小4の時にラグビーを始めた。「体格を生かせるし、ボールを持って前に突き進むのが楽しかった」

 花園で全国高校大会を戦う御所実の試合を見て、「体が小さくても、全国トップのレベルで戦っている」と心を動かされた。御所実がホスト校となって全国のラガーマンが交流する「御所ラグビーフェスティバル」にも参加し、竹田先生とも面識ができた。「自分も御所実でプレーしたい」との思いは強くなるばかりだった。

 だが、中2のとき、母が亡くなった。翌年には父が脳出血で倒れた。左半身まひなどの障害が残り、いまも施設に入っている。「地元の高校でアルバイトをしないと」「家族をサポートしないと」。夢をあきらめようとしていたそんな時だった。

お父さん、お母さんみたい

 「家庭の事情がある子はいる。…

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