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 千田さん、コロナという「鬼」をやっつけて――。東日本大震災で殉職した宮城県警気仙沼署大谷駐在所の警察官、千田浩二警部をしのぶ地蔵が、大ヒット中の「鬼滅の刃」の主人公の装いになった。住民に愛された警察官に、人々は疫病退散の祈りを込める。

 手作りの綿入れとマスク。緑と黒の市松模様だ。近所の鈴木美和子さん(71)が、手芸品を作った余り布でこしらえた。春にも啓発のため、地蔵に手作りマスクをかけた。しかしコロナは収まらない。第3波が来た。再び「助力」を頼んだ。

 21日午後、雪が降りしきる中、市松模様はくっきり映えていた。大谷小学校の児童が手を合わせて下校する。美和子さんは、夫の治雄さん(72)と交通誘導しながら、地蔵に向かってつぶやいた。「一緒に闘って」(星乃勇介)