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 福井県永平寺町は22日、町内にある全長6キロの遊歩道の一部区間で、電動自動走行車の有料での運行を始めた。「ZEN drive(ゼンドライブ)」と名付け、来年3月末をめどに、この区間での乗務員なしの運行を目指す。無人化が実現すれば、乗客は離れた場所にいる「遠隔ドライバー」に見守られながら、自動走行車でのドライブを楽しめるようになる。

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 町は、廃線になった京福電鉄永平寺線の跡地(東古市―志比間、6キロ)に遊歩道「永平寺参(まい)ろーど」を整備。国立研究開発法人「産業技術総合研究所」などと、2017年から電動自動走行車の実証実験に取り組んでいる。住民や観光客を無料で乗せるなどで、実験を進めてきた。

 ゼンドライブの運行は、町から委託を受けた第三セクター「まちづくり株式会社ZENコネクト」が担う。電動カートを改造し、4~5人乗り。最高時速は12キロ。道路に埋め込まれた電磁誘導線を車体のセンサーが感知して進み、障害物を検知すると自動で減速、停止する。周囲や車内を写すカメラなども備える。

 有料運行は全長6キロの遊歩道のうち、荒谷―志比間の2キロ。荒谷停留所近くの建物内にいる遠隔ドライバーがモニターを見ながら、1人で3台の運行状況などを監視・管理する。当面は、乗客らに応対する「車掌」役として乗務員を配置する。

 年内は25日まで。積雪や路面の凍結が予想される1、2月は運休し、3月からは土日祝日に運行。主に、曹洞宗大本山永平寺を訪れる観光客らの利用を見込んでいるという。3月末をめどに車内の無人化を目指す。

 また、住民らの生活の足として利用してもらおうと、3月からの平日には、東古市―荒谷間の4キロを加えた全線を有料で運行する。一般道との交差点があるため、乗務員が運転席に座る。この平日便については、無人化は未定という。

 乗車に予約は不要で、全線で計9カ所ある停留所で乗り降りできる。料金は片道で大人100円、中学生以下50円。運行ダイヤなどをZENコネクトのホームページに公開している。問い合わせは同社(0776・63・3900)へ。(八百板一平)

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