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 外務省が23日に公開した冷戦末期の外交文書に、レーガン大統領と竹下登首相が1987~89年に交わした複数の極秘往復書簡が含まれていた。レーガン氏が中国の中東へのミサイル輸出に強い懸念を示し、「(最高指導者の)鄧小平氏に書簡で米中関係への危険を強調した」と伝え、竹下氏にも中国首脳に懸念を表明するよう求めていたことがわかった。

 レーガン政権は当時、ソ連のゴルバチョフ政権と中距離核戦力(INF)全廃条約を発効させる一方、紛争が続く中東への中距離弾道ミサイル輸出に中国が乗り出したと批判していた。この書簡は、米国の大統領が中国の最高指導者に警鐘を鳴らしていたことを示す極めて貴重な文書だ。

 レーガン氏は竹下氏への88年8月6日付書簡で、「中国はサウジアラビアに中距離弾道ミサイルを供与した。他にも中東諸国に輸出した可能性(いくつかは化学弾頭装着可能)を示唆する報告もある。中東の平和と安定に深刻な懸念を惹起(じゃっき)する」と説明。「最高レベルで懸念を取り上げた。私は本件を田副首相に提起し、最近は鄧氏に書簡を出し、弾道ミサイル輸出が続く場合の米中関係への危険性を強調した」と伝えた。

 当時中東では、80年に始まり…

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