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 大阪随一の繁華街ミナミが、「適度なにぎわい」を目指して動き始めた。感染防止と街の活性化を両立する作戦だが、その試みやいかに。(添田樹紀、狩野浩平)

 衣料品やアクセサリー店などが立ち並ぶ戎橋筋商店街は年末商戦の時期なのに、クリスマス飾りすら少ない。通りに人影はあるものの各店の客の入りは寂しく、閉店セール中の店すら目立つ。

 「前は普通の歩幅で歩けなくて、立ち止まらないといけないほど混雑した時もあったけど……。今はにぎわいがあるとは言えない」。同商店街振興組合の菊地正吾理事長(44)は肩を落とす。

 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、大阪府は11月27日からミナミを含む中央区と北区の酒を提供する飲食店などに午後9時までの時短営業を要請。12月3日には独自基準「大阪モデル」の「赤信号」をともし、不要不急の外出自粛も呼びかけた。戎橋筋商店街もそのあおりをもろに受け、人の行き来は4割ほどまで落ち込んだ。

 菊地さんは「『にぎわい』を取り戻したいけど、それはただ人を増やすことじゃない。商店街や街に漂う閉塞(へいそく)感を解消して、明るい気持ちになれる楽しい場所やと思ってもらうことなんです」と言う。

 客の手に触れやすいアーケードの柱40本を、抗ウイルス効果が約2年間持続するという薬品で消毒した。毎朝10時にアーケードの屋根を開放して換気にも努めている。その上で、来年1月11日まで、ハローキティなどのキャラクターで知られる「サンリオ」との共同イベントを催している。

 南北約350メートルのアーケードの長さを生かし、サンリオキャラクターのパネルと写真が撮れる場所を、屋外の離れた4カ所に設けた。スタンプラリーで配る無料の台帳は抗菌加工した。ホームページでは「混雑を避けるなら午前中に回るのがおすすめ」などと呼びかける。菊地さんは「少しずつでも『適度なにぎわい』を取り戻したい」と力を込める。

「えんとつ町のプペル」ともタイアップ

 すぐ近くの道頓堀商店街では、…

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