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 女性として生まれ、今はふるさとで男性として生きる丸山都さん(31)。胸の摘出手術を受け、ホルモン注射をしているが、戸籍上の性別変更は認められない。日本では性や性別につきまとわれる感覚がたくさんある――。丸山さんが日々感じる疑問だ。

 「『性』って、つきまとう。どこにいっても性別に追いかけられているような」。和歌山県那智勝浦町でゲストハウス「WhyKumano」を共同で運営している丸山都さん(31)は、つぶやいた。

 女性として、この町に生まれた。幼い頃、友達は男の子の方が多かった。着ていた服も多くは男物。ぼんやりと、性別に違和感を抱いていた。

 入学した中学校の制服は、男子はズボン、女子はスカートだった。入学式の前日、「スカートは嫌」と周囲に言ったのを覚えている。学校に行ってからすぐにジャージーのズボンを履いていた。「友達にも勧めてはやらせた」と笑う。部活に打ち込み、「ボーイッシュな女の子」として過ごした。

 ちょうどその頃、テレビドラマ「3年B組金八先生」に性同一性障害の生徒が登場していた。「自分や」。そう思った。ただ、ドラマでその生徒が性の問題について苦しむ姿が心に残った。これからの人生はこんなに暗いのか――。受け入れて生きるのは難しいと感じた。「嫌やけど、しょうがない」。性について、そう考えるようにした。

 だが、年齢を重ねるにつれ、折り合いがつかなくなることが増えた。大学卒業後、兵庫県で小学校の教員になると、更衣室やトイレなどで自らの性別を意識し、苦痛を覚えた。「恥ずかしいというか、場違い感というか」。つらさはうまく言い表せない。

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