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 死刑確定後、裁判をやり直す「再審」の決定を受けて釈放された袴田巌さん(84)について、最高裁第三小法廷(林道晴裁判長)は、再審の開始を認めなかった東京高裁決定を取り消した。高裁が改めて再審の可否を審理し直すことになり、閉じかけた再審が始まる可能性が再び出てきた。

 事件は1966年6月30日未明、静岡県清水市(当時)の「こがね味噌(みそ)橋本藤作商店」敷地内で起きた。橋本藤雄専務(当時41)方が全焼し、焼け跡から藤雄さんと妻ちえ子さん(同39)、次女扶示子さん(同17)、長男雅一郎さん(同14)の遺体が見つかった。刃物による傷があったことや売掛金20万円がなくなったことから、強盗殺人事件として捜査が始まった。

 約2カ月後、住み込みの従業員のうち元プロボクサーで格闘技にたけ、アリバイがなかった袴田さんが逮捕された。30歳だった。県警は最長で1日16時間に及ぶ取り調べを経て勾留満期の直前に「自白調書」を作成。検察が起訴した。

 袴田さんは当初から無罪を訴えたが、68年に静岡地裁が死刑判決を出し、80年に最高裁で刑が確定した。第1次再審請求は約27年間の審理の末、2008年に棄却された。

 ただ第2次請求について、14年に地裁が再審開始を決定。地裁は、警察による証拠捏造の疑いも指摘して、死刑執行を停止させた上で袴田さんを釈放させた。死刑囚の釈放は初めてのケースだった。身体拘束されたのは47年余りに及び、78歳になっていた。

 この間、袴田さんを支援する動…

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