滋賀名物「サラダパン」 マヨネーズ×たくあんの魔力

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杉浦奈実
【動画】勝手に関西遺産 サラダパン=杉浦奈実撮影
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「まだまだ勝手に関西遺産

 「混ぜるな危険」とも思える組み合わせのパンの魔力を知ったのは、初任地の滋賀時代。先輩や取材先から、ふなずしと共に「食べたか」と聞かれたのが、「サラダパン」だ。

 「いっぺん食べてみ」と勧められ、いざ、実食。見た目は給食に出てきそうな形のコッペパン。一口かじると、マヨネーズの味にぽりりとした歯ごたえ。これはなんだと思いながらもぐもぐすると、たくあんの味がじんわり広がった。3口目くらいで意外といける、いや割と好きだと思ったとき、何となく滋賀でやっていけるような気がした。細切りたくあんをマヨネーズにあえたものが、コッペパンの中に「鎮座」する。

 サラダパンを製造、販売するのは1951年創業のつるやパン。昔ながらの小さなパン屋さんで、宿場町の雰囲気を残す長浜市木之本町にある。売り場には様々なパンが並ぶが、黄色と緑色でデザインされたサラダパンの包装はよく目立つ。

 サラダパン誕生のきっかけは60年前にさかのぼる。創業者の妻、西村智恵子さん(91)が、おにぎりの代わりに食べられる甘くないパンができないか考えた。当時目新しかったサラダ油を使うことにした。

 でも、油は胃に負担が大きそう。その頃、胃腸薬「キャベジン」が発売された。胃に良い成分が含まれ、キャベツからその成分が見つかったのだという。智恵子さんが近所の薬局の人から聞きつけた。サラダ油などで作ったマヨネーズにキャベツをあえて、パンに挟んだ「先代サラダパン」はよく売れた。

 しかし、製造翌日にはパンがふやけてしまうと言われ、1年ほどで販売停止に。余った大量の包装材をどうしようか、何か水分が出なくて食感の良いものは……と挟んでみたのが、家にあったたくあんだった。

こだわりは

サラダパンの人気の秘密、こだわりは。記事後半では滋賀出身の西川貴教さんのコメントも。

 売れ行きはよくなかったが…

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