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 神奈川県など18都道県で活動する指定暴力団稲川会が傘下組織に対し、新型コロナウイルス対策を理由に、幹部らが多数集まる年末年始の行事を中止するとの文書を出したことが、神奈川県警の捜査関係者への取材で分かった。

 文書は、新型コロナウイルスの感染者が再急増しているとして、12月27日と28日の「納会」、2021年1月7日の「年頭挨拶(あいさつ)」を感染拡大防止のため中止すると明記。「皆様に於(お)かれましては感染に充分留意、自覚して過ごされます様精進して下さい」と呼びかけている。今月22日付で、「稲川会総本部発」と記され、ファクスなどで傘下組織の事務所に送信されたという。

 二つの行事は例年、同会関連の建物に幹部が集まって開かれていたという。捜査関係者は「暴力団は不摂生の高齢者が多く、事務所への出入りを減らしたり、飲み会自粛を呼びかけたり、一般の人以上に厳しく対策をとっている印象がある」と話している。