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 日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告=会社法違反(特別背任)などの罪で起訴=の弁護人だった弘中惇一郎弁護士らは23日、元会長が昨年末にレバノンに逃亡した事件の関係先として東京地検が弘中氏の事務所を違法に捜索したとして、国に297万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。「依頼者の秘密を守る権利を侵害された」と訴えている。

 訴状によると、検事ら十数人は1月29日に事務所を訪れ、犯人隠避容疑などでの捜索令状を示した。事務所側は元会長の面会記録は任意提出するとし、その他の資料は刑事訴訟法が定める「押収拒絶権」に基づいて押収を拒否した。しかし検事らはかぎを壊して部屋に入るなどしたという。

 弘中氏は提訴後の会見で「弁護士の押収拒絶権の位置づけを明確にし、同じような違法な捜索や押収ができなくなるようにしたい」と話した。

【動画】カルロス・ゴーン被告をめぐる、異例の経緯を動画でまとめました