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 自宅で養女と性交したとして、監護者性交等罪に問われた福岡県の30代の男性被告の差し戻し審が23日、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)で始まった。一審・福岡地裁の無罪判決を二審・福岡高裁が破棄し、審理を差し戻したもので、被告は改めて無罪を主張した。

 被告は2018年1月中旬~2月12日、同居する18歳未満の養女と性交したとして起訴された。福岡地裁は養女の証言通りなら「家族5人が寝ている部屋で性交を繰り返していたことになり、相当に不自然」と判断。養女の証言の多くは検察官の誘導尋問に応じたもので「具体性がない」と判断した。

 福岡高裁は養女の証言について「性犯罪による精神的後遺症などでうまく供述できなかった可能性」を指摘。性的虐待を受けた子の供述特性を審理し、判断し直すべきだとした。最高裁は9月、被告の上告を退け、審理を地裁に差し戻すとした二審・福岡高裁判決が確定した。

 この日の公判で、検察側は児童相談所で養女が面接を受けた際の記録などを新たな証拠として提出した。(山野健太郎)