【動画】「花園の芝をどんな気持ちで蹴るんだろう」山下真司さん=長島一浩撮影
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 コロナ禍の冬、「花園」の切符をつかんだ高校生ラガーマンたちに、あの熱血教師ならどんなメッセージを贈るのだろう。青春ドラマの金字塔「スクール・ウォーズ」の放送から30年余り。100回の節目を迎える全国高校ラグビー大会が27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。ドラマの主人公・滝沢賢治を演じた山下真司さん(69)に語ってもらった。

拡大する写真・図版山下真司さん=2020年12月21日午後、東京都中央区、長島一浩撮影

あのシーンからすべてが始まった

 100回の節目ですね。長い歴史があるんだなあ。コロナ禍で高校生にとってもつらい1年になりました。無観客とはいえ、大会が開催されるのは本当によかった。高校生ラガーマンの夢が現実になるわけですから。

 どんな気持ちで芝生を蹴るんだろう。花園でどんな花を咲かせるんだろう。

 ドラマのモデルになった山口良治(よしはる)先生が率いた伏見工(京都)が初優勝した60回大会(1980年度)から40年、ドラマの放映が始まった84年からは36年がたちます。ドラマを熱心に見てくださった方はいま、50歳前後でしょうか。いまだにこうして「スクール・ウォーズ」に関連したお仕事をいただけるのは、それだけ熱いものをあのドラマが残したからなんでしょうね。ありがたいことです。

拡大する写真・図版1981年1月、第60回全国高校大会で悲願の初優勝を果たし、胴上げされる京都・伏見工の山口良治監督。ドラマ「スクール・ウォーズ」の主人公・滝沢賢治のモデルとなった

 スクール・ウォーズ 「この物語は、ある学園の荒廃に闘いを挑んだ熱血教師たちの記録である」のナレーションから始まる大ヒットドラマ。1984年の放映開始。山下真司さん演じる、元ラグビー日本代表の熱血教師・滝沢賢治が、校内暴力などで荒れる川浜高校に赴任し、弱小だったラグビー部を全国制覇に導く軌跡を描く。元日本代表の大八木淳史さんや平尾誠二さん(故人)が輩出し、80年度に全国高校大会で初優勝した京都・伏見工(現京都工学院)の山口良治(よしはる)監督がモデル。

 ドラマの序盤、賢治が監督になった弱小の川浜高は、ライバルとなる相模一高に109―0で大敗します。試合後、賢治が号泣しながら「悔しくないのか」と訴えかけ、生徒たちも泣きながら、「悔しいです」と返すシーンがあります。個人的に好きな場面の一つです。賢治によって悔しさに気づかされたこの瞬間から、後の全国制覇につながるすべてが始まったからです。

 この後、賢治は「俺はこれから…

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