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 香港の高等法院(高裁に相当)は23日、中国共産党政権に批判的な論調で知られる香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の保釈を認めた。

 黎氏は11日に香港国家安全維持法(国安法)に違反した罪で起訴・勾留されていた。リンゴ日報によると、保釈金は約1千万香港ドル(約1億3千万円)。裁判官は保釈の条件として、黎氏が外国政府関係者と会ったり、メディアやSNSなどで意見表明をしたり、捜査協力以外で外出したりすることなどを禁じた。当局側は決定を不服とし、終審法院(最高裁)に上訴するという。

 黎氏は香港民主派の重鎮。6月の国安法施行後、SNSやメディアを通して行った発言が米国などの対中制裁圧力につながったとして、「外国勢力との結託」の罪に問われた。中国当局が黎氏を国安法による取り締まりの「本丸」とみなしていたとされ、勾留が長引くとみられていた。(広州=奥寺淳)