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 中国が「食べ残し」を減らすための法規制を検討している。客に大量の食べ残しを許した飲食店に最大1万元(約16万円)の罰金を、「大食い」がテーマの動画や番組を制作、公開した場合には最大10万元(約160万円)の罰金を科すなどの内容。SNSなどでは「やり過ぎだ」と指摘する声も出ている。

 検討中の法案は「反食品浪費法案」。22日に開幕した全国人民代表大会(国会に相当)常務委員会で審議が始まった。

 中国中央テレビによると、法案は飲食店に食事の無駄を防ぐ取り組みを求めている。飲食店が食べ残しをした客に処分費用を請求できる、という条項も盛り込んだ。

 新型コロナウイルスの流行や対米関係の悪化で、中国では食の安全保障に関心が高まっている。習近平(シーチンピン)国家主席は8月、食べ物のむだをなくすよう求める「重要指示」を発表。それ以来、多くの飲食店は量の少ない食事メニューを用意するなど「光盤行動(食べきりキャンペーン)」に取り組んでいる。

 ただ、法規制には中国でも賛否が分かれている。SNS上では「料理が下手なシェフは罰金を払うのか」といった皮肉も投稿された。(北京=高田正幸)