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 「人生最後のチャンスと思った」。大阪府河内長野市の奥野学さん(47)は、就職氷河期世代を対象に市が実施した正規職員の採用試験に応募した。8月中旬、自宅に郵送されてきた合格通知を確認すると、「やったぁ」と封筒を握りしめた。隣で、同居する母親(78)が万歳した。

 それまで、保険医療課の任用職員(旧嘱託員)で、契約は1年更新だった。6月の採用試験には事務職で264人が受験し、奥野さんら5人が合格。「5年ごとに試験があり、契約打ち切りもあった。将来の不安がなくなったのは何物にも代えがたい」と語った。

 私立大の外国語学部の英語専攻だった奥野さんは1995年の卒業。バブル崩壊で各企業が軒並み採用を減らし、就職活動では約100社に応募したが内定は出ず。会社訪問が解禁された7月に、新聞に募集があった大手スーパーの説明会に出席し、やっと内定を得た。「3学年上の姉はすぐに就職が決まったのに、差が大きかった」

 神奈川、愛知の店舗で食料品と家電製品を担当し、仕事はおもしろかったが、阪神大震災で打撃を受けて会社の経営は悪化。先行きは厳しいと判断し、2000年に退職、河内長野市の実家に戻った。派遣社員を半年し、無職の時期が2年ほど続いた。

コロナ禍の学生へかける言葉

 教員免許を持ち、市の嘱託職員…

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