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 水虫などの皮膚病用の飲み薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、製造した小林化工(福井県あわら市)で出荷前の品質検査を担当した作業員が、異物混入が疑われる検査データの反応に気づいて上司に報告していたことが、関係者への取材でわかった。同社は報告を受けながら、詳細な検査をせずに混入薬を出荷していた。

 同社はこれまで、会見などで、検査データの異変は検査当時には気づかず、健康被害の報告を受けて記録を調べ直してからだとしていた。

 同社によれば、出荷前の7月、厚生労働省令に基づきロットごとのサンプル検査を実施した。主成分の含有量や成分がうまく溶け出すかなどを調べた際、主成分の含有量などを示す波形に、成分としては出ないはずのわずかな反応を示す波形が生じていたという。

 関係者によれば、サンプル検査を担当した現場の作業員はこの検査データの異変に気づき、薬の主成分の含有量が違う可能性があると上司に報告した。だがその後、社内で詳細な調査は行われず、睡眠導入剤を混入させたまま9~12月に出荷した。

 また、混入問題の発覚後、同社側から経過説明を受けた医療関係者の一人も、小林広幸社長から直接同様の説明を受けたと朝日新聞の取材に語った。

 作業員から上司への検査データの報告の有無について、小林化工は取材に対し「厚生労働省や県などの調査を受けている段階で、調査内容に関わるのでコメントを控える」とした。

 健康被害の報告が相次いでいる…

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