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 中国とネパールの国境にある、世界最高峰のエベレスト(中国名・チョモランマ)の標高は「8848メートル」として知られています。両政府は12月、再測定をした結果、「8848・86メートル」だと発表しましたが、どうしたら山の高さをセンチ単位まで測れるのでしょうか。国土地理院測地部計画課の白井宏樹課長補佐に聞きました。

日本では10万カ所を測定

 ――日本では国土地理院が山の高さを測っているのですか

 「国土地理院は全国10万カ所を超える三角点の緯度や経度、標高を測ってきました。山の標高も求めています。ただ、全国を正確に測量しているのは、国土をはっきりさせ、管理や保全に不可欠な基礎情報を提供するためで、定期的に山の高さを測量しなおすということはしていません。大きな地形の変化や地殻変動があり、以前の標高と大きく異なることが想定される場合には測量を実施することがありますが、頻繁に高さを変えるメリットがあまりありません」

 ――標高はどのように測ってきたのですか

 「標高を測る作業は労力がかかります。まず、目盛りのついた3メートルほどの物差しを二つの地点に立て、その中間の位置からそれぞれの目盛りを読み、その差から高低差を求めます。目盛りを正確に測るためには、望遠鏡を水平に保つことができる機器を使います。これが標高を測る最も基本的な技術で、『水準測量』と呼ばれています」

 「理論的には、海面の平均を基準(標高0メートル)にするので、海岸から測量を開始し、目的の地点まで水準測量を繰り返せば、標高を求めることができます。1回の計測で100メートルの距離を進むこともありますが、これは地形の条件などによって変わります。傾斜が急な場所だと、数メートル進むごとに、計測を繰り返すこともあります」

 ――海から離れた場所の標高を…

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