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 8月12日に発覚したJ1鳥栖の新型コロナウイルス集団感染は、金明輝監督と10人の選手・スタッフを巻き込み、同月25日までの活動自粛でJ1などの4試合が延期になった。日本プロサッカー選手会会長の高橋秀人も感染した一人。当初は匿名だったが、よく知られていないアスリートの復帰体験を伝えるため、実名で朝日新聞社のインタビューに応じた。(忠鉢信一)

 アスリートのコロナからの復帰事例は情報が少なく、高橋も、どんな状態になればなにをしていいのかという判断の目安がないため、復帰の過程で怖さを感じたという。

 チームでの練習再開は発症から3週間後の9月2日。しかし激しい頭痛のため、別メニューの個人練習になった。ただ、集団感染の別の選手の中には、すんなり復帰できるケースもあったという。

 「一番影響を感じたのは走り続けられないこと。前に出たら戻れない。戻ったら前に出られない」。頭痛や倦怠(けんたい)感の後遺症は風邪に似ているが、「風邪はどうしたらどうなるという経験があるが、コロナは風邪とは違う」と話す。

 「僕の場合はメンタル面の方もきつかった」と高橋。「感染しても抗体ができない場合もあると聞いていた。集団活動をするなかで、またコロナにかかったら、だれか他の選手にうつしたら、あの苦しい目に遭わせることになる。そう思うと、サッカーができない気持ちになった。走れないし、サッカーもしたくない。このままフェードアウトしていく感覚が怖かった。アリ地獄のようにメンタルがやられた」

 指導陣は、不安で消極的になっ…

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