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 車内エアコンに取り付ける「マスク」をホンダが開発した。25日に一部改良して発売する軽自動車「N―BOX」向けで、今後対象車種を広げていく。新型コロナウイルスの感染拡大で、ウイルス対策全般の需要が高まるとみている。

 開発した「くるますく」は、エアコンが車外の空気の取り込みを抑える「内気循環」をする際に使う。素材の表面にある微細な突起がウイルスを捕獲し、ダメージを与えて減少させる。実験ではウイルスの飛沫(ひまつ)を15分間で99%以上除去。特徴が異なる4種類のウイルスへの効果を確認しているという。ただ、新型コロナについては検証方法が確立されておらず未確認だ。

 トンボの羽が表面の微細な突起によって清潔に保たれている、という大学の研究結果を参考に発案した。商品はアルミ製で、化学反応で表面に突起をつくるさび止め加工と同じ技術を使った。新型コロナの感染者を搬送する車を開発した技術者が、さらなる安全・安心を目指して取り組んできたという。

 開発責任者の越後隆治さんは「寒い時期に窓を閉めたままでも快適で安全な移動を提供したい」と話す。(稲垣千駿)