[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、群馬県が独自のガイドラインによる警戒度を最高レベルに引き上げた19日、群馬県千代田町の高橋純一町長が、町内の福祉事業所の代表ら14人と埼玉県羽生市のスナックで4時間超、会食していたことがわかった。酒を飲んでカラオケを歌うなどしていたという。

 複数の関係者によると、町長と住民福祉課長、同係長ら町役場の4人と、障害者福祉施設の理事長ら施設側の11人が参加。東武羽生駅近くのスナックで午後6時半~同11時ごろ、マスクをしつつ飲食したりカラオケをしたりした。町長は「焼酎の水割りを1~2杯飲んだ」という。

 「会食は2時間弱」と高橋町長は言い、「4時間半近く」とする町職員ら複数の参加者と食い違う。

 町長は取材に対し、「酒を飲んで騒ぐ忘年会はまずいが、あれは食事会」と強調。警戒度引き上げを数日前に知ったが、席を離して密を避け、食事をメインに短時間で済ませることにしたと説明する。

 店側も入店時の検温や手指の消毒、歌い手の顔を覆うシールド付きマイクの使用など、感染防止には十分気をつかっていたという。店内にはカウンター席とボックス席があり、約30人で満席。当夜は他に一般客数人が来店し、店主らを含め20人以上がいたという。

 支払いについて町長は「事業所と折半。自分を含め全員が自腹だった」と説明。事業所の施設長も「全員割り勘」と語る。だが22日の取材時点で町職員の1人は「お金はまだ払っていない。町長に立て替えてもらっている」と話した。

 目的は何だったのか。4月に着任した住民福祉課長は初めての福祉担当。「私が経験不足なので、町長は事業者の話を聞かせたかったのでしょう。それで声をかけられた」と推察する。施設長は「福祉の現場を理解してもらうための顔合わせだった」としている。

 高橋町長は「1カ月以上前から決まっており、迷いに迷った。私の英断でやめられれば良かったが、相手があることなので中止にできなかった。軽く考えてしまった。反省しなければならない」と話した。(長田寿夫)