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 高額報酬をうたって特殊詐欺の実行犯を募る投稿がSNS上で目立っている。報酬につられて実行犯になっては大変、と長野県警がツイッター上で注意喚起の投稿を始めた。長野県諏訪市出身の歌手で、県警の防犯活動に協力する美川憲一さん出演の動画も使用。美川さんは、「ちょっとあんた! うまい話なんてないのよ」。

 今月中旬からすでに9件を投稿。他県警の取り組みを参考に、投稿には「#裏バイト」や「#受け子」といった言葉を盛り込んで検索されやすいように工夫した。投稿を開くと、「うまい話なんてないのよ」と美川さんが呼びかける動画が自動再生される。

 特殊詐欺事件では、被害者宅で現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」や、だまし取ったキャッシュカードを使ってATMで現金を引き出す「出し子」など、役割が分担されているケースがほとんど。これら実行犯の多くはSNSで募集されている。

 県警生活安全企画課によると、今年1~11月末までに特殊詐欺で検挙した37人中、約6割の21人がSNSを見ており、その大半がツイッターだった。中には動機として「新型コロナウイルスで仕事がなくなり、SNSで検索した」と話している人もいるという。

 同課の担当者は「実行犯だけでも食い止めて犯罪を成り立たせないように取り組みたい」と話した。(里見稔)