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 英国と欧州連合(EU)は24日、新たな自由貿易協定(FTA)で合意した。モノの貿易関税をゼロに保つことなどが柱。今年1月末にEUを形式的に抜けた英国は、年明けから経済的にも独立する道筋をつけ、EU離脱を完了させる。

 英国がEU加盟時と同じ扱いを受けられる移行期間が終わる年末まで、残り1週間に迫るなかでの合意。英国で新型コロナウイルスの変異種が確認されるなどコロナ禍による社会不安が高まるなか、欧州経済がさらに混乱する事態を、土壇場で回避した。英EUとも、年内に必要な手続きを急ぐ。

 協定は、工業品や食品の貿易にかかる関税をこれまで通りゼロで維持する。EU単一市場へのアクセスを第三国に認める異例の協定だ。供給網で深くつながっている製造業や農業などを守るために必要な措置で、3月の交渉開始当初から方針は一致していた。

 一方で、交渉では、EU側が求めた企業への補助金ルールなどを英国がEU基準にそろえる「公正な競争条件」や、「英近海でのEU漁船の漁業権」を巡って難航した。互いに「協定なし離脱」をちらつかせ、政治的威信をかけて臨んだ交渉は、何度も設定した期限を過ぎて続けられたが、最終的には双方が譲り合う形で決着した。

 欧州経済はコロナ禍で深手を負…

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