「ウソつき」「流言の流布」 野党を攻撃し続けた安倍氏

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小林豪
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 「桜を見る会」前日の夕食会の費用補塡(ほてん)問題で、安倍晋三前首相は、国会で事実と異なる答弁を繰り返したことを認めた。国会論戦では、野党から「虚偽答弁」などと批判されていた安倍氏が、逆に野党議員に対して「ウソをついた」と反撃する場面もあった。

 2020年1月27日、一問一答形式で丁々発止のやりとりが行われる衆院予算委員会が開かれた。

 質問に立ったのは立憲民主党黒岩宇洋氏。19年春に夕食会が催されたホテルニューオータニ東京で、パーティー・宴会のもっとも安いプランは「1人、1万1500円だった」と指摘し、安倍氏後援会が主催した夕食会の会費5千円は「安過ぎる」と訴えた。

 安倍氏は質問には答えず、「(夕食会に)『久兵衛』のおすしを出しているということを黒岩氏がネットなどで広めたわけですが、私もそれを見てびっくりした。久兵衛さんが『そんなことはない』と大変お怒りだったとうかがっている」と黒岩氏を批判し始めた。

 黒岩氏は19年11月、ネットでも公開された野党合同ヒアリングで、ニューオータニでの宴会プランについて、「写真で見る限り『久兵衛』のすしが出ており、とても5千円では賄いきれない。これが事実なら完全なる差額供与なので公選法違反だ」と発言していた。

 黒岩氏は「明細書を見ればわかる」と確認を求めたが、安倍氏は「私は明細書は見ていない」「(ホテル側は)公開を前提としてはいない。営業上の秘密もある」と拒んだ。

 攻防はその後も続く。

 20年2月4日の衆院予算委…

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