土壇場のFTA合意 それでも英の影響力低下避けられず

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ロンドン=下司佳代子、和気真也、ブリュッセル=青田秀樹
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 英国と欧州連合(EU)が24日、自由貿易協定で合意した。EU離脱の「移行期間」が終わる年末まで残り1週間。難航を極めた交渉は、コロナ禍であえぐ経済へのさらなる打撃をぎりぎりで回避した。主権にこだわった英国と、英国なきEUが、それぞれに課題を抱えながらEU離脱は完了する。

 「交渉が決着すれば、ふつうはうれしいものだが、満足したというだけだ。正直に言えば、ほっとしている」

 フォンデアライエン欧州委員長は合意直後の記者会見で胸の内を明かした。

「いいとこ取り」させたくなかったEU

 双方の経済界が渇望した協定は、貿易の関税ゼロを維持し、品目ごとに輸出入できる数量の限度も設けない形で決着した。英EU間のビジネスを円滑にするのが狙いだ。両地域の製造業や農業の供給網が、複雑に絡み合っていることが背景にある。

 英国が1月にEUを離脱し…

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