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 大学の医学部医学科の入試で2018年、女子受験生や浪人生が不当に減点されるなどの差別を受けていた問題で、文部科学省は25日、追加調査した今年の全国81大学の男女別合格率を公表した。問題を指摘された10大学のうち、女子合格率が男子を上回ったのは3大学だった。

 公表資料によると、20年入試の男女別合格率は、全国81医学科の平均で男子12・56%、女子11・42%。問題を指摘された10大学では、神戸大、岩手医大、順天堂大、東京医大、日本大、北里大、福岡大の7大学で男子が女子より高く、岩手医大では3・12ポイントの開きがあった。昭和大、聖マリアンナ医大、金沢医大では女子が男子を上回った。

 同省は来年以降も男女別合格率を9月ごろをめどに公表する方針で、担当者は「大学側には引き続き再発防止に努めてほしい」とする。一方、差別の温床とも指摘される面接試験の男女別平均点を公表するなど、さらなる再発防止策については「問題が起きれば国として対応する」とした。

 文科省は問題が発覚した18年、全81大学の男女別合格率を調査・公表した。20年入試については当初、「問題は解決済み」として結果を把握していなかったが、国会で野党側から指摘を受けたことなどから公表する方針とした。(鬼原民幸)