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 鹿児島県の塩田康一知事が、15日夜に自民党県議らと約10人で鹿児島市内のホテルで会食していたことが、関係者への取材でわかった。新型コロナウイルス対策で政府が避けるよう呼びかける「5人以上」の会食だったが、塩田知事は朝日新聞の取材に「きちんと感染対策は取られており、市中感染が起きている東京と鹿児島では感染状況が違う。不適切だったとは思わない」と述べた。

 塩田知事や県秘書課などによると、会食はホテル内のレストランの個室で開かれた。「政策に関する意見交換会」として自民党県議団が主催し、塩田知事のほか岩切剛志副知事も参加。参加者間にアクリル板が設けられ、各席の距離を空けていたと説明する。2時間ほど飲食し、各自約1万円を私費で支払った。知事、副知事は公務扱いではなかったという。毎年春に開く恒例の会合だったが、今年は新型コロナで延期していた。県秘書課は「県として会食での一律の人数制限はしていない」としている。

 県内では今月9日、1日あたりの新規感染者が過去最多の40人を記録し、10日には、鹿児島市で接待を伴う飲食店でのクラスター(感染者集団)発生が発表された。

 塩田知事は24日、「忘年会・新年会を含む会食はなるべく少人数、短時間での開催を」と県民に呼び掛けていた。

 政府の新型コロナ対策分科会は「感染リスクが高まる」として5人以上の飲食を避けるよう促している。知事の会食は、菅義偉首相が14日夜に自民党の二階俊博幹事長らと5人以上で会食し、批判を受けていた翌日に行われた。(小瀬康太郎、町田正聡)