「夕張のシンボル」破綻 所有企業の弁護士と連絡取れず

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斎藤徹、原田達矢
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 北海道夕張市でスキー場やホテルを運営する「夕張リゾート」(ライ・ユン・ナン代表取締役)の経営破綻(はたん)が明らかになり、財政再建中の市の行方に暗雲が漂っている。市は「夕張のシンボル」として施設の事業継続を求めるが、施設の所有会社の弁護士とは連絡がつかない状態だ。市では大手企業の工場閉鎖も明らかになったばかりで、経済を支える基盤が揺らいでいる。

 夕張リゾートは「マウントレースイスキー場」や「ホテルマウントレースイ」など三つの宿泊施設を運営するが、新型コロナウイルスの影響で来場者が激減し、事業継続は困難と判断した。夕張市によると、24日に同社総支配人が市役所を訪れ、破産手続きに入ると通知した。リゾートは、政府の「Go To トラベル」一斉停止を受け、19日に予定された今季の開業を断念し、休業に入ったばかりだった。

 夕張リゾートは24日、破産手続きに入ると発表。夕張市が売却した施設を2017年から運営していた。ライ・ユン・ナン代表取締役は「やむを得ず廃業し、破産申し立てを行うことを決断した。債権者の皆さまには、お取引、ご支援を頂いていたにもかかわらず、多大なるご迷惑をおかけすることとなり、おわび申し上げます」とホームページ上でコメント。従業員の処遇などは明らかにしていない。

 厚谷司市長は25日、記者団の取材に応じ、「(リゾートは)雇用の受け皿であり市の経済を回す上で大きな役割を果たしてきた施設。廃業となると非常に打撃は大きい」とショックを隠さなかった。そのうえで、「夕張のシンボルであり、財政再建中の市に欠かせない大切な施設」とし、施設の所有会社に事業継続を求める意向を表明した。

 これらの施設はもともと市の…

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