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 「桜を見る会」の前日に開いた夕食会を巡る問題で、安倍晋三前首相は25日、国会に出席し、100回以上に及んだ事実に反する首相時代の答弁について謝罪した。しかし、野党が求める資料の提出に難色を示すなど、謎は深まるばかり。早期の幕引きを目指した「政治とカネ」問題が、菅義偉首相の政権運営にも重くのしかかっている。

 「年内に片付けたかったんだろう」。自民党中堅が指摘するように、菅政権としては、安倍氏が国会の場で説明に立つことで「桜」問題の幕引きを図りたい考えだ。

 安倍氏は議運委後、記者団に「説明責任を果たすことができたのではないか」と胸を張り、政権中枢からは「誠実に対応した」「これで一区切り」といった声が相次いだ。

 だが、安倍氏の説明には自民党内からも「中身が伴わなかった。国民は納得しないだろう」(閣僚経験者)との見方が上がる。

 補塡(ほてん)の原資など新たな疑義も生じており、野党は引き続き国会などで追及を続ける構えで、疑惑の「ふた」は簡単に閉じそうにない。

 さらにこの日は、東京地検特捜部が吉川貴盛元農林水産相の国会事務所などに収賄容疑で家宅捜索に入り、「政治とカネ」をめぐる問題が追い打ちをかけた。

 菅義偉首相は同日夕、首相官邸で記者会見に臨んだ。新型コロナウイルス対応などが批判されて内閣支持率が下げ止まらないなか、「局面を変えないといけない」(首相周辺)として臨んだ会見だったが、「政治とカネ」の問題も問われた。安倍氏の問題をめぐっては、前政権の官房長官として行った国会答弁について「事実と異なる答弁になってしまったことは国民に大変申し訳ない」と陳謝した。吉川氏の問題には「政治家自ら襟をただし、説明責任を果たしていくべきだ」とだけ答えた。

 首相にとって痛いのは、「政治とカネ」問題に絡む人物が首相と近いことだ。

 安倍氏は官房長官として7年8…

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