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 2005年にJR羽越線「特急いなほ14号」が山形県庄内町を走行中に脱線・転覆し、乗客ら38人が死傷した事故から15年。JR東日本が事故現場に建てた慰霊碑前で25日、追悼慰霊が行われ、遺族や同社関係者17人が献灯・献花し、亡くなった5人の冥福を祈った。この日の献灯・献花は事故が起きた午後7時過ぎまで行われ、延べ100人以上が参列した。

 慰霊後、JR東の深沢祐二社長は報道陣の取材に対し、「亡くなられた5名の方のご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族の皆様、けがをされた方々、関係者の皆様に改めて深くおわびを申し上げます」と述べた。その上で「このような事故を二度と起こさない、風化させないということを含め、何よりも安全を優先していく」と語った。

 事故原因について、国の事故調査委員会(現・運輸安全委員会)は「瞬間風速40メートルほどの局地的な突風」と結論づけた。JR東は酒田市黒森に気象レーダー(ドップラーレーダー)を設置し、17年12月から突風観測と列車運行規制のシステムを運用。今年11月には人工知能(AI)も新たに導入した。深沢社長は「新しい技術を使って安全のレベルを上げていくことに努める決意を新たにした」と話した。(鵜沼照都)

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