田中奏子
北アルプスに抱かれ、冬には気温が零下になる長野県白馬(はくば)村。昨年11月下旬、白馬高校3年生の手塚慧介さん(18)、金子菜緒さん(17)、宮坂雛乃さん(18)の3人は教室の床にしゃがみ込み、天井とモニターを見比べて声を上げた。
「すげえ」
モニターに映し出されたのは、サーモグラフィーで天井の温度を色分けした映像。断熱材を入れた場所が高めの温度で浮かび上がった。3人が9月に3日間かけて「断熱改修」した成果だ。他の教室より0・3度ほど暖かくなった。
「どうして冬の教室はこんなに寒いんだろう」。2月ごろに感じた疑問が出発点だった。築40年の校舎は、石油ストーブの暖かさが外へ逃げていく。その分、灯油を消費して環境によくない。それなら自分たちで熱を漏らさないようにすれば――。
3人は教室の断熱改修を思い立…
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