拡大する写真・図版杉咲花=滝沢美穂子撮影

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 身長153センチ、すずらんのようなかれんな見た目とは裏腹に、ドスのきいた深い芝居をする。このヒロイン、かなり雄々しい。

 今、最も注目される若手俳優の一人だ。日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞など数々の映画賞に輝き、振り幅の大きい演技を見せてきた。

 朝ドラ「おちょやん」では、野性味あふれる存在感を発揮している。撮影所に作られたドラマのセットを見た時、思った。「活気ある街に置いて行かれないように、シャンと立ってガシガシ歩くぞ」と。

 物語の舞台となった大正・昭和の大阪・道頓堀は芝居小屋が立ち並び、極彩色にぎらつき慌ただしさに満ちていた。そんな街に流れ着いたよそ者の少女が、チョウよ花よと甘やかされるはずがない。朝から晩まで働き、座布団を何枚も抱えて街中をかけずり回る。演じる千代の返事はいつも「へえ(はい)!」と即答だ。

 といってもか弱くはない。窮地…

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