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 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、香川県内の寺社が、初詣の混雑を回避するため知恵を絞っている。三が日を避ける「分散参拝」を呼びかけたり、お守りを郵送したり。境内でも参拝者にマスク着用や手指消毒、人との間隔を空けることなどを求め、多くの人が触れる手水のひしゃくを撤去するなど、予防の徹底を図る。

 三が日の参拝者が20万人を超える総本山善通寺(善通寺市)は、例年なら大みそかに始める熊手や破魔矢の授与を今月24日に始めた。節分までとしてきた授与期間も、2月末まで延長した。広報担当の僧侶、中嶋孝謙さん(37)は「三が日でなくてもご利益は変わらないので、分散参拝にご協力いただきたい」と呼びかける。

 24日に訪れ、熊手を授かった多度津町の西岡正憲さん(73)は「毎年大みそかに来ていたが、94歳の母と同居しているので感染リスクを避けた。県外の孫も帰省しない寂しい正月になるが、コロナの終息を願うばかりだ」と話した。

 「こんぴらさん」と親しまれる金刀比羅宮(琴平町)も、「初詣期間」を例年より延ばして2月末までとした。お守りや縁起物の授与は今月19日に始め、おみくじも1種類に限定。外出を控える人には、電話やメールなどで受け付けて、お守りやお札を郵送している。

 丑(うし)年を迎える新年の絵馬には「ぶっ飛ばそうコロナ!」の文字と、ウイルスに頭突きする猛牛の絵を描いた。授与所の巫女(みこ)らも、こんぴらさんで人気の「幸福の黄色いお守り」にちなんだ黄色のマスクを着用する。担当の神職は「新年はコロナに打ち勝ち、笑顔で幸せになってもらえるように、との思いを込めた」と話す。

 合格祈願に訪れる受験生も多い滝宮天満宮(綾川町)では、手水舎のひしゃくをすでに撤去し、初詣期間には拝殿前の鈴緒も外す。祈禱(きとう)の際は、拝殿に入る人数を各組1人に制限する予定だ。

 田村神社(高松市)は12月上旬、ホームページに「県外からのご参拝は慎重にご検討下さい」と掲示した。春の緊急事態宣言時に続く対応といい、広報担当の神職は「第3波が広がっており、県ごとの情勢を鑑みて無理なさらないで、とお願いしている」と話した。(多知川節子)

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