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 女性の体についての悩みは、今も昔も変わりません。生理や妊娠・出産、更年期障害や性生活などの問題は、タブー視されることもありました。こうしたことを新たな技術で解決する動きがあります。女性(female)と技術(technology)を組み合わせた「フェムテック(Femtech)」という言葉が造られ、欧米で広がっています。フェムテック商品の販売を手がけるフェルマータの杉本亜美奈さん(32)に聞きました。

 ――フェムテックを日本でも広めようと2019年に起業しました。

 「女性は男性の視点でつくられた社会のなかで、様々な体の悩みを抱えながら頑張ってきました。月経前症候群では頭痛やイライラなど様々な症状があります。更年期がつらくて正社員をやめたり、産後うつで仕事に復帰できなかったりした人もいます。課題が言語化され共有されている環境問題のように、みんなで話し合いやすい分野ではありません。女性が抱える体の悩みは、表ざたになりにくく共有されていないのです。解決につながる商品と出会える場をつくり、フェムテック市場の拡大に努めています」

 ――大学で公衆衛生を学んでいますね。

 「元々はマラリアの研究に興味を持っていました。子どもの時に住んでいたアフリカのタンザニアでは、マラリアの薬があるのにお金持ちにしか提供されない状況を見ました。奥地のマサイ族の小屋には薬やコンドームはないのにコカ・コーラはあり、モノに対するアクセスについて問題意識が芽生えました。大学では医療経済学の教授のもとで学び、モノへのアクセス問題は発展途上国に限ったことではないとわかりました」

 「卵胞から分泌されるホルモンを測定してくれる商品との出会いが、フェムテックに興味を持つきっかけです。結婚するかどうかに限らず、みんな自分の体のことを知りたいはずです。私は結婚も子どものことも考えていませんでしたが、自分がこれからどうなるのか知りたくなりました。若い段階で知ることができれば役立つことがあるはずです」

すぎもと・あみな 1988年千葉県生まれ。10代はタンザニアや福岡市で過ごし、英国に留学。ドイツの大学を卒業後、東京大学大学院医学系研究科で国際保健学を専攻し、2013年に修士号を取得。17年にはロンドン大学衛生熱帯医学大学院で公衆衛生博士号を取得。19年10月にフェルマータを起業した。

男性向け商品も

 ――いろんな商品がありま…

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