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 コロナ禍はいまも続いています。やりたいことができず、新年を迎えても晴れやかな気持ちになれない人も多いでしょう。経済は落ち込み、芸能の世界も昨年は公演の中止が相次ぎました。

 ドラマ「半沢直樹」でIT社長役を演じ注目された歌舞伎俳優の尾上松也さん(35)は、「とにかく活動を止めない」と意気込んでいます。歌舞伎の伝統を守りつつ、今年は映画で「銀行員役」に挑戦するという松也さんに聞きました。

 おのえ・まつや 1985年東京都生まれ。父は六代目尾上松助。5歳の時、二代目尾上松也として初めて歌舞伎の舞台に立つ。2009年からは歌舞伎自主公演「挑む」を座頭として主宰する。19年には俳優の山崎育三郎、城田優とともに演劇プロジェクト「IMY(あいまい)」を結成し、ミュージカルや演劇の新たな形を探る。趣味は野球や映画鑑賞。東京・歌舞伎座「寿初春大歌舞伎」(1月2~27日)に出演予定。

 ――コロナショックで、みんなの暮らしが大きく変わりました。

 「緊急事態宣言が出た昨年4~5月は、ほとんど自宅で過ごしていました。歌舞伎の公演が中止され、けいこもほとんどできていませんでした。『3密』を避けるためには仕方がありませんが、心苦しく、悔しい気持ちでした。歌舞伎という仕事が自分の生きる目的で、目標に向かう原動力になっていたことを改めて感じました」

 「苦しい中でも、毎日を過ごしていかないといけません。休みの日に必ずする趣味はないのですが、癒やし効果のあるキャンドルを集めたり、シャワーですまさず湯船につかってみたりしました。今までやらなかったことに取り組むのは好奇心がわきますし、朝の目覚めが良くなるなど新たな発見もありました。なんとか目標を見つけようと、歌舞伎の表現方法の一つである『みえ』などを採り入れた配信用の動画の撮影を、自宅でしていました」

 ――経済も打撃を受け飲食店などの経営は厳しい。

 「30年以上通った銀座の中華料理店など、なじみのお店がいくつか閉店しました。物心ついたころから通ったお店は、思い出の風景の一部だと感じます。従業員の皆さんとも知り合いで、小学校時代に遊んでいたら『元気か』と声をかけてもらうこともありました。地元にあることが当たり前だったお店が急になくなるのは、やはり残念で寂しいです」

 ――昨年12月には約1年ぶりに歌舞伎に出演されました。舞台から見た景色は変わりましたか。

 「演じにくいことはないのです…

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