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 中央競馬の1年を締めくくるGⅠレース第65回有馬記念は、今季の競馬界を象徴するレースとなった。27日、千葉・中山競馬場の芝右回り2500メートルにファン投票などで選ばれた16頭が出走して行われ、単勝1番人気のクロノジェネシス(牝(めす)4歳、栗東・斉藤崇史厩舎(きゅうしゃ))が優勝し、今年の宝塚記念に続く、GⅠ3勝目を挙げた。2着はサラキア、3着はフィエールマンだった。

 クロノジェネシスは1周目のスタンド前を、後ろから5頭目で通過した。スローでレースが流れるなか、向こう正面から徐々にポジションを押し上げ、4コーナーでは余裕を持って先頭集団にとりついた。

 「折り合いもスムーズでしたし、いつものクロノジェネシスの調教の感じでずっと走れていた」。北村友一騎手がそう振り返ったように、終始リラックスした走り。「自分の中で良いイメージを描いて競馬をした」からこそ、直線でも脚色(あしいろ)は衰えなかった。

 同じ勝負服のフィエールマンに内で一時先頭に立たれたが、クロノジェネシスはすぐに並びかける。残り100メートルで競り落とすと、外から追い上げるサラキアをしのぎ、2分35秒0でゴール板を駆け抜けた。

 これで6月の宝塚記念に続き、牡(おす)馬とのGⅠレース制した。アーモンドアイをはじめ、牝馬が席巻した今年の競馬界を象徴するかのように、この日も出走した牝馬5頭のうち4頭が5着以内に入った。

 牝馬による有馬記念制覇は2年連続7頭目で、2着も牝馬のサラキアだ。ワン・ツーで決まったのは、史上初めてのことだった。

 来年も現役を続ける愛馬に、北村騎手はこう期待をかけた。「今年未対戦の3冠馬が2頭(コントレイル、デアリングタクト)いますので、そこに譲らないように、主役となって引っ張っていけるような存在であってほしい」