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 日本でも人気のタピオカミルクティー。その本場の台湾では、年間約30億本ものプラスチックストローが使い捨てされていた。2019年7月から、チェーン店の店内などで使用が禁じられた。環境保護当局が業界の反対を押し切って法改正を進めた背景には、一人の少女の訴えがあった。

 台北近郊の桃園市にある中原大で建築設計を学ぶ王宣茹さん(20)。16歳の高校1年だった17年5月、公民の授業の課題で書いた環境保護策を、当局の政策提言サイトに投稿した。

拡大する写真・図版愛用のランチボックスや金属ストローを紹介しつつ、同級生らと談笑する王宣茹さん(左から2人目)=2020年12月8日、台湾・桃園市、熊谷俊之氏撮影

 「プラごみが海にあふれている。ストローなど使い捨て食器の使用を徐々に減らせば、環境保護につなげられる」

 食堂を営む父親(63)はごみの分別に熱心だった。でも、自分は買い食いするたび、ストローや容器を使い捨て。罪悪感を覚えていた。プラスチックは分解に時間がかかり、海に流れ込めば「マイクロプラスチック」となって生態系を脅かす。世界の環境破壊の現場をとらえたレオナルド・ディカプリオが出演する記録映画「地球が壊れる前に」で見た映像が記憶にあり、自身のSNSでも投稿への賛同を求めた。

 約2カ月後、王さんは環境部門の担当者から思いがけない電話を受けた。投稿した提案に5千人以上の賛同が集まったため、政策に反映するかを検討する会議で改めて意見を述べてほしいとの要請だった。サイトには仮名でも投稿できる仕組みだ。同性婚の合法化や学校の始業時間変更も含め、開設後の2年弱で約2千件の提案があったが、5千人以上の賛同を集めたのは90件に満たなかった。

オードリー・タン氏も出席した会議で提案

 17年7月の会議には、得意の…

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