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 2016年から米国の外交官らがキューバなどで頭痛や聴覚障害などの体調不良を訴えた問題について、調査していた米の専門家委員会が今月初め、「指向性パルス高周波電磁波エネルギー」が原因として最も妥当との報告書を出しました。何者かによる攻撃の可能性を示す内容でしたが、「高周波電磁波」自体は携帯電話などを通じ私たちが日常的に利用するもの。人に危害を与えることがありうるのでしょうか。専門家に話を聞きました。

 報告書を出したのは、全米科学、工学、医学アカデミーの専門家委員会。化学物質や感染症なども検討されましたが、外交官らが特定の方向や場所から衝撃や音などを感じたと訴えていることなどから可能性は低いとしました。この問題について米国務省は17年9月、キューバの米大使館職員の半数以上を帰国させ、その後には在米のキューバ外交官の一部を国外追放する外交問題にも発展しています。中国・広州の米総領事館職員や、海外支局を訪問した米中央情報局(CIA)職員も被害を訴えていました。

 まずは国立研究開発法人の「情報通信研究機構」、電磁波研究所の渡辺聡一・電磁環境研究室室長と、和氣加奈子・同室研究マネージャーです。

――「指向性パルス高周波電磁波エネルギー」とはどういう意味ですか

 「指向性」というのはある方向に向けること、「パルス」はある一定の時間だけ電波を出すことなので、「どこか特定の方向に向けて一定の時間だけ出される高周波電磁波のエネルギー」という意味になります。

――では、高周波電磁波とはどういうものなのでしょうか

 電磁波のうち1秒間の振動数が多いものを「高周波電磁波」と呼び、身近では電子レンジや携帯電話に使われています。100kHz(キロヘルツ)を超えると熱を起こす作用があるため、国のガイドラインで安全性の基準が定められています。

――高周波電磁波(以下高周波と略)が人に当たるとどんなことが起こりますか

 発生源からの距離や、当たる部…

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